長野・上諏訪の老舗喫茶店「トミー」にてプリンアラモード。昨年初夏の訪問。



場所はJR上諏訪駅下車、諏訪湖とは反対側の出口から徒歩数分。斜向かいに人気の蕎麦屋がある。店内は相当年季が入っているが、蝶ネクタイのマスターが明るい挨拶と笑顔で迎えてくれる。最初1F席を薦められたが、正直暗くてアレなんで、2Fにあがらせてもらった。



実はこのとき、数年越しに対面したスタンダートなプリンアラモード。それだけで感涙。プリンアラモード定番の赤いチェリーがなく代わりにブドウだったが、これはこれでうまい。フレッシュなメロンもうれしい。写真はないが別途コーヒーもオーダー。うまかった。
滞在中、1Fに常連の地元客が一人いただけのようだった。マスターは帰り際も明るく挨拶してくれた。今時、こういうのが本当に嬉しい。「また来たい」と思うのが人情ってもんである。ヒト1人が持っているパワーは計り知れない。
高齢のマスターがワンオペでやっているこの店が、いつまで存在しているかわからないが、もうしばらく続けていてほしい。

都立大学駅(東京都目黒区)の喫茶店「Dun Aroma」のことは何年か前に知った。一度訪問したいと思いつつずるずると月日が過ぎてしまい…、先日やっと初訪問。




そこは奇跡の空間だった。ここを喫茶店と呼ぶのは何か違う気がする。まるでオーセンティックバー。ほの暗い店内、重厚な木のカウンター、ドアや窓のステンドグラス、現役の100年前のレジスター、その他のアンティークな調度品、アルゼンチンタンゴのBGM、バリスタがダンスをするようにドリップする所作、そしてもちろん珈琲のアロマ…などなどが混在し合い、唯一無二の時空が生み出されていた。
この店がコロナ以降消えることなく残っていてくれて、本当によかった。宇宙に感謝。

Fool’s Mate No.29(1983) より。







BRUTUS No.103(1985) 「ニューヨーク中毒 現行犯」特集より。














Olive No.170(1989) より。サブ特集がなんと精神世界(スピリチュアル)だった。そういえば、80年代と90年代の境目くらいのオリーブは環境保護だの何だの、そっち系に傾倒しつつあった。私的にはその路線に違和感を感じていたが、果たして90年代に入ってから不動の地位を築いたはずの雑誌「オリーブ」は低迷していく流れとなる。まぁ俯瞰して見れば、時代の境目の必然だったのかもしれない。













そーいえばこの頃チャネリングとか流行ってたな…
おそらく一般的にはウケが悪かったであろうスピリチュアル特集ではあるが、「井の頭線に、宇宙人がいた!」なんてのを目のすると読まずにいられない。すべての内容に共感・同意するわけではないが、今の時代にも参考とすべきヒントが詰まっているな、と。