レトロな日本 - Olive No.170(1989)

 

Olive No.170(1989)より。3年くらい前に神保町で入手したまま放置。今になって改めて中身を覗いてみたら、意外とポップなページが多くて拾い物だった。

 

Olive

 

Olive

 

Olive

 

Olive

 

Olive

Olive

 

Olive

 

Olive

 

Olive

 

めっちゃ若い高岡早紀に、とんねるず、「愛しあってるかい!」…

知らない人にはどうでもいい、知ってる人は「なつかし〜!!」…となるとは限らないが、まぁ少なくとも感慨深いものはある。(ちなみに「愛しあってるかい!」は大して面白くねぇなぁ、と思いつつ一応見てた)

 

YASUJI東京 - 杉浦日向子

江戸風俗研究家であり、漫画家でもあった杉浦日向子が描いた作品に、「YASUJI東京」というものがある。
しばらく前に神保町の古書店で入手した。

 

YASUJI東京

 

YASUJI東京 YASUJI東京

YASUJIとは明治時代の東京を描いた浮世絵師・井上安治のこと。漫画の中では杉浦日向子の分身らしき女子大生が、昭和(1980年代)と明治を行き来しつつ、安治が見たであろう東京の風景を追う。「小説新潮」に1985年から1986年にかけて掲載された。

 

YASUJI東京 YASUJI東京 YASUJI東京

 

安治は26歳でこの世から去った夭折の人だが、杉浦もまた2005年に46歳の若さで天国へ旅立った。東京の前身である江戸の風俗を執念とも言えるほどディープに研究しつくし、その成果を広めることは、この世における彼女の「担い」だったのだろう。

そして結果的に若くしてこの世を去ることになった杉浦が、同じく夭折の画家・安治をテーマに漫画を描いていたというのも、何か因縁めいたものを感じる。

 

YASUJI東京 YASUJI東京

 

安治は東京・浅草生まれ、杉浦日向子自身も東京生まれである。

 

この本を手にとってパラパラめくった時、「あー、これは買いだな」とピピピッときたから購入したが、やはり当たりだった。当たりどころか大当たりだ。

 

YASUJI東京 YASUJI東京

 

いやぁ〜、これにはもう震えたな。

上の見開き2ページは、東京という都市の本質を、あまりにもドンピシャに表現しているからだ。

そして自分は、そんな東京が好きなんである。

 

YASUJI東京

 

渋谷

渋谷

 

御茶の水

御茶の水

 

トーキョーは、アスファルトの下の原野が人々に夢を見つづけさせる都市、なんである。