POPEYE No.119(1982) - 「イタリア式男前術」
POPEYE No.119(1982) 「イタリア式男前術」特集号より。
POPEYE No.119(1982) 「イタリア式男前術」特集号より。
POPEYE No.141(1982) 「ボクは夢みるパーティーボーイ!」特集号より。
Olive No.170(1989)より。3年くらい前に神保町で入手したまま放置。今になって改めて中身を覗いてみたら、意外とポップなページが多くて拾い物だった。
めっちゃ若い高岡早紀に、とんねるず、「愛しあってるかい!」…
知らない人にはどうでもいい、知ってる人は「なつかし〜!!」…となるとは限らないが、まぁ少なくとも感慨深いものはある。(ちなみに「愛しあってるかい!」は大して面白くねぇなぁ、と思いつつ一応見てた)
江戸風俗研究家であり、漫画家でもあった杉浦日向子が描いた作品に、「YASUJI東京」というものがある。
しばらく前に神保町の古書店で入手した。
YASUJIとは明治時代の東京を描いた浮世絵師・井上安治のこと。漫画の中では杉浦日向子の分身らしき女子大生が、昭和(1980年代)と明治を行き来しつつ、安治が見たであろう東京の風景を追う。「小説新潮」に1985年から1986年にかけて掲載された。
安治は26歳でこの世から去った夭折の人だが、杉浦もまた2005年に46歳の若さで天国へ旅立った。東京の前身である江戸の風俗を執念とも言えるほどディープに研究しつくし、その成果を広めることは、この世における彼女の「担い」だったのだろう。
そして結果的に若くしてこの世を去ることになった杉浦が、同じく夭折の画家・安治をテーマに漫画を描いていたというのも、何か因縁めいたものを感じる。
安治は東京・浅草生まれ、杉浦日向子自身も東京生まれである。
この本を手にとってパラパラめくった時、「あー、これは買いだな」とピピピッときたから購入したが、やはり当たりだった。当たりどころか大当たりだ。
いやぁ〜、これにはもう震えたな。
上の見開き2ページは、東京という都市の本質を、あまりにもドンピシャに表現しているからだ。
そして自分は、そんな東京が好きなんである。
トーキョーは、アスファルトの下の原野が人々に夢を見つづけさせる都市、なんである。
BRUTUS No.137(1986) 「掘り出し物300点!ブルータスの古道具三昧」特集から。