Fool's Mate No.29(1983) (2)

 

Fool’s Mate No.29(1983) より。

 

Fool’s Mate

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Fool’s Mate

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Fool’s Mate

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Fool’s Mate

野々村 最後に『壺直し』の<壺>っていうイメージのことなんだけど、これはディックの作品によく出てくるイメージだね。ふつう<壺>というと、古美術品か何かを思うけど、ディックのはたぶんるつぼに近いものだと思う。その中に現実や非現実、いろんな思想や文化のコードが投げこまれ、もつれあっているような。

式場 ぼくたちの住んでいる世界というのは、壊れた壺のようなものなんだろう。そのため現実と非現実、希望と妄想とが入りまじっている。そうした中で暮らす人間にとって、日常生活というのは、割れた壺を繕うような毎日であって、それでもなお壺の割れ目からは、たえず何か大切なものや邪悪なものが流れだしてきてしまうんだ。

 


こんなのもあるよ